抜かない、削らない治療

 従来のむし歯治療の問題点

説明

肉眼でお口の中を覗くと、暗くて狭くて正直なところあまり良く見えません。そのような環境下で行われる従来の歯科治療では、むし歯を完全に除去することができないまま処置が終了するため、治療が完結したはずの歯を数年後に再び治療しなければならなくなったり、逆に、むし歯ではない健康な部分を多く削ってしまい神経の治療が必要になってしまったりといったことが繰り返され、最終的には歯を抜かなければならない場合も多く生じていました。

 マイクロスコープによる最新歯科治療

学芸大学けいあい歯科では、世界最高水準の歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)と呼ばれる最新の医療機器を導入しています。この機器の導入により、暗く狭いお口の中を明るく照らしながら高倍率で処置を行う事ができます。

私とマイクロスコープとの出会い

私は研修医修了後、大学病院の保存科に8年間勤務しました。保存科とはむし歯の治療や根管治療(歯の根っこの治療)を専門に行う診療科です。大学病院では難症例も多かったのですが、院内にはとても高額なマイクロスコープと呼ばれる歯科医用顕微鏡が使われており、私は、その有用性を実感する場面が多々ありました。
マイクロスコープは高倍率下で精密な治療を行うことでむし歯のみを取り除くことが出来るため、健康な歯を誤って削り、神経まで達してしまい、神経を抜くことになったりということを避けることができます。また、肉眼では把握できない小さな神経の入り口が、マイクロスコープを使うことによりハッキリと確認できるなど、肉眼では気付かない痛みの原因を知ることも可能になります。

加えて、学芸大学けいあい歯科では、最新の歯科用CTも導入しています。CTの立体的な画像からは、従来の平面的なエックス線では確認できない、より多くの情報が得られるため、的確な診断のもと治療に移行することができます。

 根管治療で大切なこと

入れ歯の例

根っこの治療(根管治療)をした歯は、何年後かに再び根の治療が必要になり、何度もその治療を繰り返すうちに歯を抜くことになってしまった、というご相談を受ける事がよくあります。
根っこの治療(根管治療)で一番重要なのは、患部がよく見える環境で徹底的にむし歯を除去する事です。感染の原因(むし歯)が残った状態ですと何度根の治療を繰り返してもその歯が良い方向に進むことはありません。

当クリニックの根管治療とは?

学芸大学けいあい歯科では、事前にCTで得られた3次元的な画像を元に根の本数や根の形態を把握した上で根管治療を開始しています。根管治療にあたっては、マイクロスコープでの拡大視野下でむし歯を染める液を使用し、徹底的にむし歯を除去した上で処置を行います。また、根管治療中もマイクロスコープを使用し、根管の見逃しや神経の取り残しがないように精密な治療を行い、治療を繰り返す必要がないよう努めています。

マイクロスコープを使用することによって、削る部分をより少なく、そして歯を抜かずに済む治療が実現可能になるのです。

 

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